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香り高貴な占う魚、アユ

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今日は、お腹にたっぷりとたまごの入った香魚・鮎も喜んでいただきました 鮎は、『年魚』と呼ばれています。秋に生まれて約一年で寿命を終えてしまうからです。今の鮎はお腹が大きいですが初夏の頃は、今のより若いので一回り小柄です。↓(初夏の頃の鮎)
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鮎は魚に占う
と書きます。縄張りを作り独占するという説と
昔々・・神功皇后が朝鮮半島に渡る前、備前松山で
『もし わたしの希望がかなうなら川の魚は針にかかるべし』
とエサにお米をつけて神に祈願いたしました。
すると   鮎が釣れ、無事渡ることができたのでした。
こんな故事が言い伝えられており、昔は占いにも用いられたのだそうです。

新潟県の魚野川にはいくつかの鮎のやなばがあります。

古事記の頃から受け継がれている鵜飼での漁法・・・
♪水に~きらめく、かがり火は~~

  誰に想いを 燃やすやら

        あなた  あなたやさしい 旅の人

   逢うた ひと夜の情けを 乗せて
 
     こころまかせの  鵜飼舟  ♪♪
    1984年レコード大賞・五木ひろし『長良川艶歌』

貴族や武家社会で珍重された魚です。世界では類をみないほど日本の食文化や歴史に重要な役割をはたしてきた、たった一年のはかない命の魚、鮎のお話しでした
by matsuya12 | 2009-09-13 00:51


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